多くのキャラに見せ場がある話「ドラゴンボールZ 復活のフュージョン!!悟空とベジータ」

一言で感想 : ジャネンバは当時最強に思えた

・あらすじ

あの世一武道会が再び行われ、悟空とパイクーハンが決勝で争っている最中、地獄では魂を浄化する装置から悪の気が溢れだすという緊急事態が起き、それをもろに浴びた鬼がジャネンバと化してしまった。一方地球上では死者が次々と甦るという異常事態が進行する。

・見どころ!

あの世とこの世で別々に話が進む構成

今回はあの世側はあの世側、この世側ではこの世側でそれぞれ問題解決にあたるという、珍しい仕掛けとなっています。
最終的にこの世側で死者が甦るという事態が収拾したのは、あの世で悟空とベジータがジャネンバを倒したからなのですが、この世側ではほとんどそれが知られていないという形で終わります。一部事情を察した者たちはいますが。

まず敵キャラのジャネンバについて見ていきますと、これが非常に強い。おデブな巨体の形態と悟空との戦いとなりますが、ジャネンバはこの初期形態でも不思議な術を使ってきます。小さいジャネンバを生み出したり周囲の石を操ったり。空間に穴を開けてそこにパンチし、別の空間から拳を飛び出させて攻撃するというのはなかなか厄介な技で面白かったですね。

超サイヤ人3となった悟空がこの形態のジャネンバは倒すのですが、成熟してきたのか人型ジャネンバとなって悟空と再戦開始。この人型のジャネンバがとても強いのです。超3の悟空が歯が立たないぐらいです。剣を使ったり、触れるものを切り裂くようなエネルギー波を放ったりと、相手を切断する技を多く使ってきます。こういう技は当たってしまうと魔人ブウでもない限り重傷を負うので、見ている側としても緊張感がありますね。

意外な顔ぶれが登場!

まずパイクーハンが悟空と協力して問題に対処しています。このパイクーハンは原作に出てきませんから、アニメであの世一武道会編を見ていないと誰なのかわかりません。大界王様たちも一部を除いてアニメのみの登場。あまり戦うシーンがありませんが、ジャネンバに一矢報いることができていますし、悟空からも仇を取ると言ってくれていましたからなかなか優遇されていますね。

そして今回はベジータの一時的な復活も大きな見どころです。というかメイン。ブウ戦で戦死して魂だけになっていましたが、ジャネンバの働きによってベジータに肉体が戻り、悟空のピンチに共闘します。とはいえまずは1人でジャネンバに挑んでいくのがベジータらしいですね。
割とすぐに大ダメージを受けてしまうのですが、それでもジャネンバの動きを読んでエネルギー波を命中させるなど、格闘センスは発揮されています。

タイトル通り悟空とのフュージョン。ゴジータの誕生です。これはのちのポタラを使った合体とネタが被っているのですが、制作陣はどう思ったのか気になるところです。今はゴジータとベジットは別物ということでなんとなく理解できているのですが、当時は劇場版から原作に逆輸入かと思ったものでした。

ゴジータになってからはその強さが圧倒的なのか、終わりまであっという間だったのが少し食い足りない感があります。もうちょっとジャネンバとの超バトルも見てみたかったと思います。

・その他のキャラクター

孫悟飯

この世側で甦ってきた死者と闘っています。
そんな中でかつて悟空たちと闘って命を落とした悪役も復活。まずはフリーザが出てきたわけですが、最初は成長した悟飯の姿を見ても誰だかわからなかった様子。
フリーザ対悟飯が見られるのかとワクワクしたものですが、超サイヤ人にもなっていない悟飯にあっさりフリーザが倒されてしまい、ショックを受けました。

ここら辺のシーンでは、フリーザ以外にもかつての強敵が甦っています。目を引くのがボージャックです。セル戦後の悟飯を苦戦させた相手です。超2の悟飯には倒されてしまいましたが、この人は今作での悟飯と闘ったらいい勝負はできたのではないでしょうか。
フリーザがやられたことでジースやミソカッツンらが恐れをなして逃げていくのはいいと思いますが、ボージャッククラスの敵も一緒に逃げて行ってしまったのでしょうか。なんとも残念。顔見せ自体は興味深かったんですけどね。

後はトランクスや悟天、ビーデルやサタンの活躍シーンもありますし、味方側のキャラクターにそれぞれ見せ場があるという構成だったようです。