ドラゴンボール / DRAGON BALL Z #27 【DVD】
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一言で感想 : アニメ引き伸ばしの象徴となる回なのか!?
アニメオリジナル要素 ★★
原作 : 32巻379、380話
・あらすじ
ベジータ相手に劣勢のセルは、完全体にさえなれればベジータに勝てると豪語する。強い相手と戦いたいベジータは、その言葉に心を動かされたようだ。
・見どころ!
あの引き伸ばしコピペは本当なのか!?
アニメのドラゴンボールZは、原作に追いついてしまう関係で、オリジナル部分や引き伸ばしを加えて原作を追い抜かないよう時間を稼いでいたというのが語り草になっています。その引き伸ばし例として、コピペまであるのが今回の話ですね。長いですけれども引用します。
セル「ちくしょーちくしょー! 完全体に…… 完全体にさえなればー!」ベジータ「はーっはっはっは!」トランクス「凄い…… これなら、勝てる!」セル「ちくしょーちくしょー! 完全体に…… 完全体にさえなればー!」クリリン「すげぇや…… こ、これならセルにも勝てるんじゃないのか!?」セル「ちくしょーちくしょー! 完全体に…… 完全体にさえなればー!」ベジータ「はーっはっはっは!」PM7:15(ここでCM) ←主に「はごろもフーズ」セル「ちくしょーちくしょー! 完全体に…… 完全体にさえなればー!」ベジータ「……おい、お前の言う完全体とやらは、そんなにすごいのか?」セル「そうだ、完全体にさえなればお前などに……」ベジータ「ほう、本当に強くなるんだな?」セル「そうだ、完全体にさえなればお前などに……」ベジータ「…………」セル「ちくしょーちくしょー! 完全体に……完全体にさえなればー!」トランクス「……いったい何を話してるんだ?」セル「ちくしょーちくしょー! 完全体に……完全体にさえなればー!」ベジータ「おい、なってみろよ。完全体に」セル「なんだと!?」ナレーション「いったい、どうなってしまうのか!?」
引用終わり。
これを見て、ドラゴンボールZのアニメ=引き伸ばしというイメージが強くなってしまった方も中にはいると思います。
では実際はどうなのか、その話を見て明らかにしたいと思います。
前回は超ベジータに歯が立たない第2形態セルが、ちくしょーちくしょーと言い始めたところで終わりました。
今回の冒頭から出てくるのは、クリリンです。
人造人間停止コントローラーを持って、セルによると近くにいるらしい18号を先に探そうとします。
セルは「完全体にさえなればあいつごときに…」とブツブツと呟きます。
ベジータはそれを聞いて、「貴様が完全体になりさえすれば、この俺に負けんというのか?」とセルに尋ねます。
この時点でまだAパートの序盤ですから、Bパートでこのやり取りをしている上のコピペとは異なっていることがわかります。
以降の流れはこんな感じです。
クリリンが18号を発見し、地上からこっそりと近づく
→ベジータがさらにセルを攻撃する
→ベジータがセルの完全体の強さについて確認する
→セルがベジータに対し、完全体の自分と戦いたいだろうとそそのかす
→トランクス「父さん、まさか…」、16号「まさか…」
→Aパート終了
Bパート、クリリンが18号にさらに接近
→クリリン、18号を破壊するか悩む
→精神と時の部屋の悟空と悟飯が風呂に入る
→クリリン、まだ悩む
→ベジータ、セルを完全体にすることに合意してセルを逃がす
→トランクスが止めに入る
→クリリン、コントローラーを踏んで破壊
→セルが18号を発見
ということで、ベジータとクリリンが戦犯となった回でした。
ほとんどクリリンに触れていない引き伸ばしコピペは、真実ではないということになります。
むしろ今回は普段の回よりも話が進んだ印象があります。
そもそも、ナレーション「いったい、どうなってしまうのか!?」 というのはTBSの「ガチンコ!」でしたね。面白いコピペでした。
・その他のキャラクター
今回は省略します。