悪党の登場だ Z 253話 「殺すのやめた!!魔人ブウよい子宣言」

一言で感想 : 善と悪の立場が逆転したような珍しい回

アニメオリジナル要素 ★★
原作 : 40巻482、483話

・あらすじ

魔人ブウに苦杯を飲まされたトランクスと悟天は今回、いよいよ超サイヤ人状態でのフュージョンを敢行する。一方魔人ブウとミスターサタンは怪我をした犬を治療してほのぼのと暮らしていたが、そこに悪意を持った人間たちが乱入する。

・見どころ!

超サイヤ人のゴテンクス誕生!

今回はなんと原作2話分がアニメ化されています。超サイヤ人状態でのフュージョンと、ブウ達に忍び寄る悪人たちの2パートに分かれています。厳密には老界王神と悟飯も出てきますが…
原作では超ゴテンクス関係の482話がかなり短いんですよね。見開きのカラーページがあり、超ゴテンクス誕生の瞬間は丸々1ページですし。
ということで次の魔人ブウパートの483話もアニメ化となったのですね。スケジュールに余裕あったんですかね。

さてまずは超ゴテンクスの登場。フュージョンのポーズももったいぶることなく、アニオリの会話もほぼ無し。展開が非常に速いです。
とてつもない気の超ゴテンクスの誕生となりました。

地球をとんでもないスピードで飛び回る描写は原作どおり。
合間に街から逃げ出す老夫婦が登場するという構成です。この辺りは後述します。

ゴテンクスの「ちょっと昼寝までしちゃったよ」のセリフが原作でもありましたが、アニメでは実際に岩場で寝ています。
原作を読んだときは、寝ながら地球を回っていたのかと勘違いしていましたが、実際はピッコロが追い付くまでの間、眠っていたということのようですね。

悪党の登場で不穏な空気に!

ストーリーの大きなカギを握る悪党の登場です。
街から逃げようと推している老夫婦を、遠くからライフルで撃ち殺してしまいます。

残虐な描写ですが、遠景から移しているので残酷シーンはやや和らいでいます。しかしおばあさんが撃たれて、クマのぬいぐるみが転がっているのが何とも物悲しいです。
おじいさんの方も撃たれてしまいますが、こちらも遠くから見た形となっています。

魔人ブウとサタンの方は、怪我をした子犬を治療。
対象的にほのぼのとしたシーンですね。ブウの無邪気さが強調されて、先ほどの残酷シーンを忘れそうになりますね。
サタンもその姿を見て、爆弾で攻撃することをためらうのでした。
この後はタイトルにもあるとおり、サタンがブウに殺戮を止めるように諭し、ブウもそれを受け入れてくれるという凄まじい成果を出すのですが、原作通り邪魔が入ってしまいます。

・その他のキャラクター

老界王神

悟飯をパワーアップさせている最中でした。
原作通りに花ちょうちんを出して眠っています。あまりオリジナルシーンはありません。

あと、ここで珍しく、本編で八奈見乗児さんのナレーションが入ります。原作にもある「ダメかもしれない…悟飯は思い切りそう思った」の箇所ですね。
だいたい原作での地の文は、界王様か誰かのセリフに置き換わったりするのですが、ここではナレーションです。