強敵の正義マン 超 82話 「孫悟空許すまじ! 正義の戦士トッポ乱入!!」

一言で感想 : 

アニメオリジナル要素 : ★★★
マンガ版 : 6巻29話

・あらすじ

ベルガモとの試合を終えたばかりの悟空だったが、乱入してきた第11宇宙のトッポとの連戦となる。双方が限界突破寸前までいく激しい戦いとなるが、力の大会本番まで決着はお預けとなる。

マンガ版とは異なる展開

マンガ版では全覧試合は破壊神同士のバトルロイヤルでしたが、アニメでは先週までやっていた第9宇宙との試合でした。ただ、全覧試合後にトッポが悟空と戦うところはマンガ版と共通していますね。マンガ版は破壊神候補として帯同していたトッポが急遽悟空と戦うことを命じられます。悟空も戸惑いながらも戦いが開始されるという導入でした。

いろいろ違いがありまして、例えばマンガ版では大神官が力の大会に敗退した宇宙が消されることを発表したのは悟空とトッポ戦後です。そのためにトッポが悟空と戦う時点では特に怒りや憎しみはありません。あくまで互いの力を見せ合う爽やかな内容になっていました。

共通しているのは、悟空が勝てなかったこと、第11宇宙にトッポより強いジレンという者がいると言うことが明かされたことなどでしょうか。試合後に各宇宙が戦士集めに走ることになるという展開も変わりません。

強敵の正義マン

マンガ版ではシンプルな打撃戦となりますが、アニメではトッポの豊富な技が披露されます。
トッポ最大のフィニッシュホールドが「ジャスティス裸締め」だそうで、えげつないですね。全身の骨を砕く技だそうで、ほぼ殺そうとしていますよね。

こうした正義マンがたまに持っている特徴として、正義の名のもとに過剰なまでの暴力で犯人を攻撃することを正当化する『ダーティハリー症候群』がありますが、トッポもそんな感じです。この場で悟空を殺すことに囚われているように思えます。この場の他の面々に比べて悟空を許さないとする気持ちが強すぎるのでしょうか。

その割に大神官に試合を止められたらすぐに引き下がるのが不思議。自分が消されてもいいという覚悟でこの場で大悪人の悟空を葬るという選択肢はないのでしょうか。

・その他のキャラクター

孫悟飯

自分の試合が終わっていたのでトッポと悟空の戦いを観覧しています。苦戦する悟空を観てもまだ悟飯が涼しい顔をしているのは、悟空の実力を信頼してのことでしょう。

グレートサイヤマンとして正義の戦士を標榜する悟飯だけに、プライド・トルーパーズの一員として正義正義とうるさいトッポとは何か通じる者があるようです。
トッポがいちいちポーズを決めながら主張するのを目の当たりにしてビルスらが白けているのに対し、「僕はかっこいいと思います」と好意的な感想。